布団に潜ってしばらく経ったけど頭がどうにも落ち着かなくて多分これは眠れない日のやつだ
少なくとも2個はどこかにあるはずの化粧落としシートはどこに埋もれてるのかわからないし、何か飲んで落ち着きたいと思って冷蔵庫から手にした豆乳からは何か変な風味がした(賞味期限は12月だったんだけど
今日の出来事を振り返って眠れない理由を探そうと思って此処にきた。
(前回の記事の出来事を文面読むまで完全に忘れてた程度には嫌な記憶とかどうでも良いそのときの心境って脳が良い感じに忘却させちゃうんだなって思ったし、やっぱり取り留めもない脳の灰汁を取って置いとく場所ってそれなりに大事だなあ)
思い当たることは2つあって。
多分まあ明日取る電話にどうにも緊張してるらしいってことなんだけど。
仔細は願掛け的にもコンプラ的にもあんまり言うもんじゃないから将来的に「あの日のこと」
として話せる日が来たら嬉しいよなくらいに留めるほかないんだけれど。
それに伴って隣の23だかそれくらいの公務員のまだ若い少年から一人暮らしについて聞かれたこととかも随伴してると考察する。
うさおさんて1人暮らしですよね?家賃とか光熱費ってどんなもんですか?食費は?って聞かれて普段まじでそのあたりを計上してないので普通に曖昧な答えになったんだけど。
真面目な子で、彼女がいて、そこそこ潔癖で、同棲?って聞いたらいやーまだ1人の時間楽しみたいっす…って言ってて。
あーでもこの子は公務員だし真面目だし、運動してて筋肉あるし野球してるし彼女いるしまあ何せ公務員だし、何かまあ良い感じのライフプランを進んでいって30前後で結婚して安定した家庭を築くのだろうなあとか夜になってぼんやり考えて。
自分は自分が目指したかった普通にはおそらくなれそうになくて。
それでせめて持てるスキルを使った自分にしかできない何者かになれないかなって、1年前から少しずつネームを作るようになって、ネームで応募できる漫画賞に1件、2件と送って何も起こらなくて、半ばヤケクソに1年前作ったネームを使いまわして夏の終わりにまた1件と送ってみたらそれがどうにも選考通過したようで。
一部には好評頂いているようで、一次選考通過した時点で担当さんが付いたりするみたいで。
寝耳に水…とまではいかないけど担当さんと何回か電話して、週に何回かメールのやりとりをして、いやでも何か急に…どうした…?みたいな事態にはなっていて。
とはいっても小さな漫画賞だし、有名な会社さんの片隅の小さな規模のマイナー誌で、何より自分は自分1人じゃ商業レベルの作画なんて到底無理な原作志望で。
担当さんが付いてくれたくらいで安定したこれからが築かれるなんてそんなことは全くなくて。
ただ、それでも評価して貰えたことで自分はまた何者かになれる可能性にあぐらをかいてしまうもんで。
週5フルタイムの仕事をしなくても良いんですか!?!って期待を高めてしまうので結果として転職活動はしたくなくなってるし、医療業界に戻るとか以ての外だし、といった具合に社会性がゴリゴリと音立てて削れてくのをすごく感じていたりします。
何者かになってみたい期待を抱えつつそれでいて普通になれない自分にまだ未練たらたらで、真っ当な人生のレールに乗った公務員さんに囲まれながら、明日また担当さんと電話で打ち合わせなので何か多分これは情緒バグってるやつなんだろうなと方程式を後付けして何となく納得する秋の夜長。
今のうちからこんなもしもを語るのは恥ずかしいことこの上ないんだけど、
印税生活…とまではいかなくても収入半分まかなえるくらいの商業作家として成立していけるようになるか、公務員的安定した職業で彼氏作って子供作って普通の平和な家庭を築くならどっちか、って聞かれると20代までの自分なら迷わず前者を選んだ気がする。
ただ、30代に入った自分は「普通」というものを遠い日の憧れとして「生涯手が届かなかったもの」に昇華しかけているせいで「普通」への感情を大層拗らせてしまったので、正直今の自分は半々でぐらぐらだ。
あれ、これ二兎追うものは何も手に入らない丁寧なフラグ立てになるのかな
数ヶ月後の自分が絶望のブログ更新をしてたらそういうことだと思います。
どうなる人生
それはそれ、これはこれとして31歳迎えそうな30歳のクリスマスに絶望しながら作った感情備忘録の一片としても我ながら良い作品になったと思うので載せて貰えた漫画のページも置いとこ。
実際、選んで頂けたり結構自分のファンの方々や懲りずに付き合いを続けてくれてる知人各位にはご好評頂いてるから独りよがりでもなさそうで良かったなあって何かそういう安心感。
良かったら見てってね
自分を信じて貫いて「普通」にも「何者」にもなれなかった人生への恐れと、そのまま往年を迎えたときの「何もかもへの救い」をスパダリ美少女というメタファーに求めた結果の産物なんですが、三十路すら超えそうな1年前のクリスマスに絶望しながら生み出したネームです 享受してください
— 原辺うさお (@usao11_) October 17, 2023