呼吸

感情備忘録

6/22 医療従事者とお金の話

ツイッターのアカウント消す前にフォロワーさんの一人で収入増えたらまたイベントとかでご一緒しましょ〜みたいなことおっしゃってくださった方がいらして。

本当に嬉しいメッセージだったんですけど、それはそれとして、ふと思い出すたびに(収入…別にめちゃくちゃ貰える職を目指してるわけではないよなあ)と思ったりします。

 

医療従事者…私の場合はリハ職ですけど…これって稼ぎたくてするものではないんだよなあと…当たり前といえば当たり前なんですけどそんなことをしみじみ考えたりしました。

当たり前で良いのかなあ…とその度にちょっと思ったりもします。

 

 

バイトとか契約で入ってる頃よかそりゃ国家資格取って病院勤務になれば正社員職だし賞与とか資格手当とか、諸々の福利厚生も付いてきたりして、待遇は明らかに良くはなるんですけどめちゃめちゃ良くなるわけでもないんですよね

言うてSTの初任給ってどこも良くて22、23万とか…数年働いて25万とか…大体そんな感じの印象です

業務内容の大変さと賃金が割に合うか合わないか一点だけで見たらどちらかというと合わないような気はします。

(普通に働いて適度に遊んで適度に貯蓄して、老後苦なく生きるだけのものが残せるかみたいなとこで見ると)

 

少し話は変わるんですけど、今は午前中だけバイトをしてるんですよね。

工場内勤務なんですけど…ほぼダンボール組んでたまに検品入るみたいな本当に頭使わない簡単な雑務してるんですけど…それが時給1200円なんですよ。

(時給1100円で社労士事務所の契約取次して客先からの理不尽な言い分に対応してた契約社員時代がアホらしくなるんですけどそれはそれ)

業務内容からしたらすごく待遇の良い業務だと思います。

「今を暮らして適度に遊べる最低限の収入があれば良いからなるべく心労の少ない仕事をしていたい」って思うならもう此処でええやん…ってレベルだと思います。

資格取るまでの繋ぎなんでそうはならないけど…

 

 

今でこそ勉強をもう一度始めて、そこでの先生達からの教えとか、今までを振り返る中でSTという職に対してやり甲斐が見いだせてきて、頑張る理由の1つにできつつあるんですけど。

そう思えるようになるまで私の場合何年も紆余曲折したなと思います。

一度国試落ちてからはそれこそ別に「今を暮らして適度に遊べる最低限の収入があれば良いからなるべく心労の少ない仕事をしていたい」気持ちがどことなくあったから契約社員をしていた部分もあったわけですし…。

資格取得した卒業生だったり現役の方の話をちょいちょい聞くたびに「1日10時間前後勉強してた」っていうのを聞くんですね。

資格を取れば安定する。くらいの生半可な気持ちで当初この職を志して、私の場合は1日数時間の勉強でもそれまでの自分より頑張っていた方でしたが普通に勉強不足で当時の国試は駄目でした。

(資格を取れば手に職だから安定する、とは言いますけど額面だけで見たら資格がなくとも世に溢れるバイトや契約案件でフルタイム勤務をしてるときからめちゃめちゃ待遇が良くなるのかって言ったら契約・バイトよりはマシ…ってレベルだなと個人的には感じてしまいます。

だからこそ「手に職」っていう点はあわよくば、と思いこそすれ苦労してまで欲しいかってなると別に良いかなあという気持ちに当時はなってしまっていました。)

だからというか何というか、試験勉強頑張れる人って普通にすごいと思います…

 

医療従事者職務っていずれにしても生半可な気持ちで目指せるようなものじゃないように思うんですけど、それを目指すだけの努力をするにはある程度理由が必要だと思ってます。

例えば誰かを助けられる人間になりたいから、手に職を持てるから、高収入だから、名誉が手に入るから、休みが多いから…

名誉とかお金とか休みは誰でもあわよくば求めますけど、中でも見返りのない善意を理由にできる人ってなかなか居ないと思うんですよね…

少なくとも私は「それがお金に繋がるなら」っていうのがある程度無いと意欲的には動けない人間なのでボランティアに参加できるような人本当に尊敬します…

 

 

つまり何ていうか前述の通り、

  • 資格を取るためにはそれなりにしっかり勉強しないといけない→勉強を頑張るための意欲に繋がるだけの大きな理由が要る(無くても出来る人はすごいと思う)
  • 頑張るに足る理由にするには「手に職」も「収入」も微妙なところで其れ相応の「やり甲斐」が無いと厳しいように思う

ってなったとき其れ相応のやり甲斐って例えば「過去に入院したとき該当職の方にお世話になって自分もそんな風に誰かを助けたいと思った」みたいなことがあれば強い理由になるとは思うけどそんなエピソード無い人の方がもちろん多いわけで。

漠然とした善意だけで勉強やり切れる人ってすごい人だなとも思うわけで。

 

この先、高齢化に伴って医療従事者が100万人足りなくなる時代が来るって話を専門の入学式で偉い方がおっしゃってたんですけど。

これだけの条件で目指そうと思う人なんて増えないよなあって思ったんですよね

ただでさえ今はSNSとか動画サイト…インターネット文化台頭に娯楽文化が発展して、そこで活躍する人たちに憧れてyoutuberになりたいだとかワンチャン狙いたいみたいな人達が明らか増えて…

好きなこと、楽しいことを仕事にしたい思想が蔓延って然るべき世の中になってるその中で「今の世に必要とされてるから」ってだけで医療・介護の道に進んで目指そうなんて人は減ってそうなもんだなとも思います。

ただ呼びかけても、促しても、何らかの即物的な魅力が伴わないと現状の条件のまま人が増えることはありえないなと思います。

 

 

ってなったとき短絡的なんですけどもっと賃金増やせばいいのになあ…なんてことを思ってしまったっていうとこに繋がるんですよね。

本当に短絡的なんですけど。

 

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収入が今より格段に増えるわけじゃないけど、無償の善意があるわけじゃないけど、最低限の収入で今が楽しい生活をできれば良いって考えてる節もあるけど、勉強は好きじゃないけど、同人活動してたいって未だに思ってるけど、

それでも何か私はまた医療従事者になるために勉強をしてるんだなあ…

前述の方の記事に書いた過程とか踏まえ出すからその理由を一言では説明できないけどなあ…

 

自分がどう在りたいとか、社会にどうなって欲しい、とかそういう話がしたかったわけでは全然無いんだけど、ふとしたときいろいろ考えてしまうなあと思った一部をそれとなくアウトプットしておきたかったっていうそういう記事でした。